月刊Journalism(ジャーナリズム)2019年11月号

[ 特集 ]  「不自由」な国・日本

特集は「企画展は再開し閉幕、浮かび上がった生きづらさ 『不自由』な国・日本」です。あいちトリエンナーレ2019の企画展「表現の不自由展・その後」の中止と再開が与えた影響、日本社会が抱える問題を考えました。巻頭インタビューでは、中止の一因となった「平和の少女像」を制作した彫刻家のキム・ウンソン、キム・ソギョン夫妻に、ずばり制作意図を聞きました。
*写真* 文化庁の前で、「表現の自由を守れ」「検閲反対」などと抗議する人たち=2019年9月26日、東京都千代田区、伊藤進之介撮影

[ 特集 ] 「不自由」な国・日本

 

<インタビュー>

日本追及にとどまらぬ制作意図

元慰安婦に偏見、韓国の反省も

 キム・ウンソン、キム・ソギョン

 

 (「平和の少女像」作者、彫刻家)

 

安易に白黒をつけてはならない

ヘイトスピーチと表現の自由

 森 達也(映画監督、作家)

「不寛容の時代」にどう向き合うか

言論の多様性がメディアの責務

 外岡秀俊(ジャーナリスト)

通底するメディアの責任と覚悟

「不自由展」とNHKかんぽ問題

 砂川浩慶(立教大学社会学部教授)

問題の本質は「表現の自由」ではない

差別扇動に国も加担した「ヘイト問題」

 安田浩一(ジャーナリスト)

成熟していないこの国の「公」の意識

「少女像」のとなりで感じた普遍性

 岡村幸宣(原爆の図丸木美術館学芸員)

文化芸術における自由と公共性

萎縮と私物化にNOというために

 志田陽子(武蔵野美術大学造形学部教授)

現代美術の自由と自律を確保する道は

―最近10年の事例から展望する

 武藤祐二(美術研究者)

[ トピックス ]

《参院選はどう報道されたか~上智大学「選挙とメディア」研究会》

◆総論◆

より精度増すメディアの情勢調査

報道を「消化試合」にしていないか

 音 好宏(上智大学文学部新聞学科教授)

 

◆テレビ編◆

「ニュース/報道番組」の低調際立つ

選挙以外で首相の露出が突出

 水島宏明(上智大学文学部新聞学科教授)

 

◆新聞編◆

新聞の議題設定能力は十分か

9条の掘り下げは衆院選への課題

 小此木 潔(上智大学文学部新聞学科教授)

《有権者はどう行動したか》

投票の「有効感」が争点に大きく関連

低投票率の原因とメディアの役割は

 渡邊久哲(上智大学文学部新聞学科教授)

[ 連載 記者講座 ]

ブランドを支える校閲の生態-(下)紙とデジタルの関係性

デジタルファーストの意識定着

世に情報がある限り校閲は存在

 前田安正(朝日新聞メディアプロダクション校閲事業部長)

[ メディア・リポート ]

新聞

昭和天皇「拝謁記」をどう読む

「一部の犠牲」強いられる沖縄

 松元 剛(琉球新報社執行役員・編集局長)

放送

民の側にたって報じることをやめた

テレビのゆくえ

 金平茂紀(TBS「報道特集」キャスター)

出版

書店や出版社が主催する読書会

「読者共同体」の復権めざしたい

 福嶋 聡(ジュンク堂書店難波店店長)

ネット

「○○容疑者の顔画像特定!」

デマの温床となる「トレンドブログ」

 伊藤儀雄(「ヤフーニュース 特集」編集長)

[ 海外メディア報告 ]

20年大統領選、地球温暖化が争点

民主党候補者の間でも意見割れる

 冷泉彰彦(在米作家、ジャーナリスト)