月刊Journalism(ジャーナリズム)2021年04月号

[ 特集 ]  中立・公平・公正

今年は衆院選や衆参両院の補欠選挙などが予定され、「選挙の年」になります。再び報道機関に「政治的公平」を求める動きが出てくるかもしれません。今回の特集では、客観報道、不偏不党を掲げるメディアにとって、中立であること、公平であること、を考えてみました。
◇写真◇ 衆院選候補者の街頭演説に集まった市民。今年も選挙の年。 「公平性」に厳しい目が注がれるのが選挙報道だ=2012年12月、名古屋市中区

[ 特集 ] 中立・公平・公正

 

メディアは「中立・客観」を離れ、

開かれた「公正」報道を目指せ
~「多事争論」再び~

 外岡秀俊(ジャーナリスト)

ニヤニヤと書くかニコニコと書くか

あなたは無意識に選択している

 森 達也(映画監督、作家)

放送の「政治的公平性」という呪縛

政府の誤った法解釈を争う決意を

 川端和治(弁護士)

多様化する立場、揺れる中立

「振り子」戻す作業の持続を

 日比嘉高(名古屋大学大学院教授)

メディアの分極化と米国の分断

公平原則の撤廃は何をもたらしたか

 山脇岳志(スマートニュース メディア研究所研究主幹)

アカウンタビリティー不在の政治とジャーナ

リズム
「公平・中立」「客観報道」の通俗論化

 石川 旺(上智大学名誉教授)

幻想のジャーナリズム

「中立」「不偏不党」の名の下での戦争報道

 有山輝雄(メディア史研究者)

「反権力」を貫く英メディア

信頼支える事実追究と自律

 小林恭子(在英ジャーナリスト)

米大統領のアカウント凍結から

プラットフォームのあり方を探る

 水谷瑛嗣郎(関西大学准教授)

「公正」主張するために

オーディエンスとの信頼を結び直す

 田中 瑛(東京大学大学院博士課程)

[ トピックス]

《データジャーナリズム①》

始まりは1800年代にあり

現在の世界的潮流は?

 矢崎裕一(データ・ビジュアライゼーション実務家兼研究者)

[ 連載 ]

《特ダネの記憶》高知県庁「闇融資」事件

載せていいのか、悩みに悩んだ高知新聞

武器は紙面、エネルギーは読者の応援

記者の本能で「一人旅」

 依光隆明(朝日新聞諏訪支局長)

[メディア・リポート ]

新聞

大震災10年 脱原発論の風化

思考停止に陥っていないか

 藤森 研(日本ジャーナリスト会議代表委員)

出版

紙でも電子でもコミックが牽引

昨年の出版市場の拡大理由

 星野 渉(文化通信社専務取締役)

放送

ミャンマー市民の声を誰が伝えるのか

人道危機、真正面から報道を

 堀 潤(NPO法人 8bitNews 代表))

ネット

5G・AR時代のコラボ開発環境

「クロケー」が示す新世界の胎動

 高木利弘(クリエイシオン代表取締役)

[ 海外メディア報告 ]

「アラブの春」10年 分裂する中東

民主化を求める声、今も根強く

 川上泰徳(中東ジャーナリスト)