月刊Journalism(ジャーナリズム)2021年09月号

[ 特集 ]  「報道の自由」って何ですか/裁判を取り戻す

香港では「リンゴ日報」が廃刊に追い込まれ、日本では報道する側の倫理が問われて続けています。第1特集では、国民の知る権利を支える「報道の自由」について改めて考えました。第2特集では、司法と取材のありようを「裁判を取り戻す」として特集しました。

◇写真◇ 「リンゴ日報」最後の朝刊が刷り上がったあと、本社編集局の床に新聞を広げる記者ら=6月24日、香港

[ 特集Ⅰ ] 「報道の自由」って何ですか

 

報道も取材も「自由」ではない

〝職能〟を〝職責〟に高めてこそ

 駒村圭吾(慶應義塾大学教授)

重大事件なら実名報道は「相場」?

被害者取材で想像すべきこと

 天野康代(弁護士)

問われる危機事態の報道

公共性と社会的責任の観点を

 福田 充(日本大学教授)

既存メディアの歪んだ特権意識が

報道の自由を脅かしている

 神保哲生(ビデオジャーナリスト)

香港メディア「リンゴ日報」廃刊

報道の自由はいかにして崩れたのか

 益満雄一郎(朝日新聞前香港・広州支局長)

メディア不信を乗り越えるため

市民の仲間となる職業文化へ

 南 彰(朝日新聞政治部記者)

[ 特集Ⅱ ] 裁判を取り戻す

 

公共情報としての裁判記録

恩恵でなく、市民の権利に

 澤 康臣(ジャーナリスト)

刑事裁判と訴訟記録の公開

民主主義支えるため不可欠

 福島 至(龍谷大学名誉教授)

歴史の検証から閉ざされた裁判記録

保存・閲覧のためのルール整備を

 青島 顕(毎日新聞記者)

裁判記録で迫った〝無期懲役〟

「日本一長く服役した男」制作秘話

 杉本宙矢(NHK記者)

[ 連載 ]

《特ダネの記憶》神奈川県警不祥事

「警察の嘘」追い詰めた記者たち

元本部長ら起訴、「戦後最悪」事件に

 松永 努(時事通信社元社会部長)

[メディア・リポート ]

新聞

理念が霧散した「復興五輪」

危機感と感動が並行した夏

 寺島英弥(ローカルジャーナリスト)

放送

五輪とコロナ、問われた優先順位

ドキュメンタリーに見えた光明

 水島宏明(上智大学教授)

出版

図書館資料のデジタル化スタート

著作権法改正のビジネスへの影響

 植村八潮(専修大学教授)

ネット

東京五輪で吹き荒れた

キャンセルカルチャーの行方

 猪谷千香(ウェブメディア記者)

[ 海外メディア報告 ]

「メルケル後」決める連邦議会選挙

エコロジー社会推進の行方

 熊谷 徹(在独ジャーナリスト)