月刊Journalism(ジャーナリズム)9月号

[ 特集 ]  現在地を知る100冊

 特集はブックガイド「現在地を知る100冊」です。先が見えないこの時代、読み解くカギは読書にあります。10人の識者に時代を知るための10冊を推薦してもらいました。またミニ特集として、安倍政治の言葉と心理を分析しています。
*写真* 東日本大震災で津波に襲われた高さを伝える看板が、国道のかさ上げ工事で撤去された。岩手県陸前高田市のガソリンスタンドで。 福留庸友撮影

[ 特集一覧 ]

因果律超えた先に現代がある

「知のパラダイム転換」を概観する10

 橘 玲(作家)

日常に潜む宗教性に耳を澄ます

宗教的感性を養うための10

 釈 徹宗(如来寺住職、相愛大学人文学部教授)

非業と絶望の先、希望の在りかは

時代や社会、人々を描くヒントをくれた10

 瀬々敬久(映画監督、脚本家、演出家、俳優)

市場とほどよく付き合うために

経済の普遍性と時々の変化をつかむ10

 坂井豊貴(慶應義塾大学経済学部教授)

「なぜあるのか」から憲法を知る

「憲法コミュニケーター」が薦める10

 志田陽子(武蔵野美術大学造形学部教授)

記者が果たす任務と守るべき倫理

ジャーナリズムの針路を探すための10

 澤 康臣(共同通信特別報道室編集委員)

「事実への畏れ」を感じる出会い

ドキュメンタリー制作者が薦める10

 右田千代(NHKチーフプロデューサー)

「今」照らす古琉球以来の歴史

現在の沖縄問題を理解するための10

 与那原 恵(ノンフィクション作家)

ヘイトや差別の萌芽を可視化する

現代日本の病巣を考えるノンフィクション10

 藤井誠二(ノンフィクションライター)

普通から外れても生きていける

浮世をサバイブするための10

 pha(ブロガー、作家)

[ 安倍政治の言葉と心理 ]

言葉への誠実さ欠く二人のAさん

素朴な「道徳的感覚」が怪しい

 金田一秀穂(言語学者)

矛盾、一貫性欠く言動なぜ

精神の解離でなく、学習か

 和田秀樹(精神科医、映画監督)

 

[ トピックスほか ]

【海賊版サイトへの対策問題】

接続遮断は通信の秘密を侵害か

大規模監視の指摘、運用拡大も

 川本裕司(朝日新聞社会部記者)

【ジョージアのかつての危険地帯を行く】

チェチェン独立派の拠点

パンキシ渓谷に復興の芽

  竹岡寛俊(ドキュメンタリーディレクター)

〈連載〉記者講座 ネット取材の極意 ㊥深掘りする

情報の鉱脈がネット内に埋もれている

検索を組み合わせ、見つけ出そう

 須藤龍也(朝日新聞編集委員)

[ メディア・リポート ]

新聞

東北の被災地から見た豪雨

空と陸から襲った「津波」

 寺島英弥(ジャーナリスト、河北新報社論説委員、尚絅学院大学客員教授)

放送

「公共性」希薄な民放キー局

西日本豪雨報道で鈍い反応

 水島宏明(ジャーナリスト、上智大学文学部新聞学科教授)

出版

軽減税率めざし「有害図書」排除へ

「表現の自由」萎縮につながる危惧も

 植村八潮(専修大学文学部教授、日本出版学会会長)

 

ネット

電話をかけるAIが登場

ジャーナリズムへの応用は?

 小林啓倫(経営コンサルタント)

[ 海外メディア報告 ]

メルケル政権を追い詰めた

ドイツの難民論争の破壊力

 熊谷 徹(在独ジャーナリスト)